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2.262020
マスク不足の緊急対応!?マスクホルダーを試作してみました
写真1:マスクホルダー
武漢から広がったといわれるコロナウィルス(COVID19)による話題が連日テレビで報じられていますが、世界中の感染国、感染者数が日に日に増加し、未だ収束の目途も経っていません。全国の学校も一斉に休校措置が取られ、WHOがパンデミック宣言をするのではと心配になる今日この頃です。
テレビ番組の中でしばしば取り上げられる話題としてマスクと消毒液不足があります。中国におけるマスク不足は特に深刻で、毒ガス対策のための本格的マスクはまだしも、大きな飲料水用のペットボトルを頭からすっぽりかぶって自作マスクとして対策を取っている市民の姿も放送されています。
まだまだ感染の広がりをみせる現在を考えると、当面世界中でマスクの需要に比べ、供給量不足が懸念されます。実際に都内のドラッグストアに行ってもマスクや消毒液を店頭で目にすることは滅多になく、継続的に入荷はされているとは聞きますが、店頭に置かれた瞬間に売れてしまうとの事です。マスク入手が困難なために節約しながら大事に使い、洗濯・消毒をして再生使用するものもあります。
弊社では、日頃お付き合い頂いている不織布メーカさんにダメ元でコロナウィルス対策用マスク製造のご相談をさせていただいたのですが、製造ラインは手一杯でとても新規案件対応の余裕はないとの事でした。そこで半分実験的にですが、サイズ感がマスクに近い事もありパウチホルダーを流用してマスクホルダーを試作してみました(写真1)。
写真2:パウチホルダーの上部を加工します
写真2では、上に加工前のパウチホルダーを、下にはパウチホルダーの上部を40mm切断したものを並べています。ここではPH65(∮=65mm)を使用していますが、PH75(∮=75mm)やPH88(∮=85mm)でも口周りのサイズに合わせて制作可能です(お勧めはPH75,女性の方はPH65でしょうか)。唯一PH50は開口部径が50mmと小さく適しません。
既に弊社パウチホルダーをご購入いただいた方、特にオールインパックをご購入者の方は、未使用のパウチホルダーもお持ちかと思いますので、簡単にちょっと手を加えるだけで出来ますので、もしどうしてもマスクが必要な際には頭の片隅にでも覚えておいてください。但し、外にしていくには見た目が悪すぎてなかなか勇気が出ないでしょうが、室内で使用する際には、意外に快適に使用できることが分かりました。耳に掛けず後頭部に巻くだけなので、マスク紐による耳の痛みが無い事が最大の利点で、屋内で就寝時など長時間の装着には快適です。
またマスクの締め具合がベルトで変えられるのも便利な点として挙げられます。
用意するもの
準備するものはDIYショップや100円ショップで入手可能です
① パウチホルダー65または75、88(55はNG)
② 糸のこぎり
③ 棒ヤスリ
④ マスク用生地(ハンドタオルか不織布、ガーゼ等)
図1:各パウチホルダーの切断部分
作り方
① まずそのままのパウチホルダーでは、フレームの上部が鼻にあたってしまいますので、図1の様に上部フレームの中心部を(30mm~)40mm程糸のこぎりで切断します。パウチホルダーの厚みは2mm有りますが、アクリル板なのでそれ程多くの時間はかかりません。
② 切り終えたら、切り口で顔を傷つけない様に、切り口周辺を棒ヤスリで軽くこば取りすれば完成です。
③ パウチホルダーにベルトを通し(Sサイズのベルトが最適です)、顔に巻いて長さを調整します。後はホルダーと顔の間に、お好みのマスク生地を挟み込んだら出来上がり。お勧めは柄つきのハンドタオルで、パウチホルダーがあまり目立ちません。そのままでは角などかなり多くはみ出しますので、サイズに合わせて折り曲げたり、ハンドタオルなどで長く使用されたい場合は、サイズに合わせて切って使用されても良いかと思います。
写真3:マスク地(例)
使用するマスク生地に関しては、不織布は厚めに重ねて使用した方が安心感が有ります。外見上の問題からいえば、柄つきのハンドタオルを使用するとパウチホルダーがあまり目立ちません。白地だとホルダー部がかなり目立ってちょっと恥ずかしく、あくまでも自宅内使用としてお考え下さい。
意外と使える点
繰り返しになりますが、こんな簡易的かつ見かけのわるいホルダーでも利点がある点に多少驚きもあります。
1、締め付け強度を変えられるのが便利。通常のマスクよりマスク周辺からの漏れが防げます。
2、長時間マスクをしていると耳の裏側が痛くなりますが、後頭部に巻くことにより痛みがありません。
心理的に外出を控えがちになりますが、ご興味がありましたら、マスクホルダー、お試しになられては如何でしょうか。外出用には難しいと思いますが、屋内や就寝の際などはむしろ快適に装着できる代物です。
尚、消毒、殺菌については、マスク地は、不織布は使い捨て、ハンドタオルや伸縮ベルトは洗濯して繰り返しご使用できます。パウチホルダーに関しては、通常の除菌、抗菌液等の拭き取りでの消毒をお勧めします。煮沸消毒は、ホルダーが変形しますのでお止め下さい。
世界中の医療関係者の方々が必死にコロナウィルス対策に時間を費やしておられます。一刻も早くまた安心して外出できる環境が訪れることを願っています。
以上
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本製品はこれらを目的とした製品です。忙しい朝の交換作業でも、このパウチホルダーを装着すれば安心してすぐに外出、活動が開始ができます。透明なホルダーが面板全体を押さえてくれる安心感を実感いただけます。
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