Tips
1.312024
都道府県別オストメイト人口
あなたの地域ではどの位オストメイトが住んでおられるでしょう?
今回のtipsでは、推計ではありますが各都道府県別のオストメイト人口を考察してみます。
1,都道府県別オストメイト人口ランキング
調査方法は、令和2年の国勢調査のデータを元に、各都道府県別の65歳以上の人口構成比からオストメイトの年間平均人口(今回は230,000人としました)を掛けて求めたものです。
65歳以上の人口構成比とした理由は、オストメイトの平均年齢を考えると、総人口構成比よりも多少精度が上がるのでは、と考えたものです。
その結果、総人口では大阪府より神奈川県の方が多いのですが、高齢者の多い大阪府の方がオストメイト人口は多いと考えられます。
日本国内におけるオストメイトの人口比率は0.18%で1000人に2人弱ということになります。
東京だけで2万人と聞くと、他都道府県に比べ圧倒的に多いような気がしますが、一方都内のオストメイトが全員集まっても東京ドームが半分埋まる程度と想像すると、偶然ほかのオストメイトの方と出会うことはかなり稀であるとも言えます。
2,都道府県別ストーマ外来窓口あたりのオストメイト数ランキング
折角ですので、多少前のデータですが、各都道府県別のストーマ外来窓口数のデータがありましたので、一つの窓口当たり何人のオストメイトを担当されているか、を見てみます。もちろん全てのオストメイトがストーマ外来窓口を利用されているわけでは無いのですが、これも一つのデータとしてみると、オストメイト人口ランキングとはまた別の様相を見せています。
このデータは地域の外来窓口数(病院、クリニック数)が多いか、少ないかに大きく影響されるもので、更に窓口あたり、何人のWOCナースがおられるかで稼働率が決まってきます。
単純な比較で、最も担当オストメイト数の多い熊本県は、富山県と5倍の開きがあるという結果になっています。